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[日記]サスペンションセッティング

サスペンションセッティング

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昨年から、GT-DHiで、レースに参戦しています。

DHiは、とにかくフレームの剛性バランスが素晴らしいです!特にヘッド周りの剛性感は、凄いソリッド感です。

また、スイングアームもねじれが少ないので、ペダリング時は、iドライブとの相乗効果で、驚くほど、バイクが前に軽く進みます。特に瀬女のコースのように、ギャップの連続するフラット区間でのペダリングは、他のバイクとは、全く次元が違います。ペダリングしながらでも、結構大きなギャップを跳ねずに、加速することができます。

フレームの剛性感が、ぴか一なので、前後サスペンションのセッティングは、かなり容易にできるし、凄く正確にサスペンションが仕事を行なってくれます。

 

多くの選手は、僕のバイクを触ったときに、まず最初に口にするのが、とにかくサスが硬い!って言います。

まあ、人それぞれ好みは、違うので、はっきり言って人のセッティングは参考にならないんだけど、僕は、割と体重が重たい方だし、ピッチングが出るのが嫌いなのと、激坂やフルブレーキング時に、フロントがボトムアウトするのが嫌いなので、特にフロントの沈み側のダンピングは、かなり効かせてます。

 

僕のセッティング方法は、

 

①まず、わざと大きめのジャンプを跳んでみたりして、その日の体調を見て、リアの沈み側の踏ん張り具合をどこに合わせるかを決めます。

 

②そして、リアのリバウンドを絞ります(戻りが遅くなる)→そうするとハンドリングがスローになる。

 

③あまりリアのリバウンドを絞ると、バンプ側のストロークを有効利用できなくなるので、体調、スピードにあわせて、だんだん速くしていきます。速くしすぎると、今度はリアが跳ね出すので、見極めが難しいです。

 

④リアが決まれば、次は、フロントです。体調も良く、練習時から乗れているときは、最初からエアーを上げて、沈み側の動きを全体的に硬くさせます。

 

⑤エアー圧が決まれば、コースのギャップの深さや、斜度、ドロップオフ通過時のボトムなどなどを考慮し、今度は、沈み側を絞って行きます。そうすると、だんだんソリッドなハンドリングになっていきますが、腕上がりしやすくなるので、コースのペース配分、コース長などを考慮しながら、絞り込みます。

 

⑥僕は、フロントのリバウンドは、ほとんどいじることがなくて、年中固定に近いです(笑)いじるとすれば、雨で、路面がツルツルの時くらいです。

 

<まとめ>

まず、リアのセットを決め、それから、体調やコースにあわせ、フロントを決める。調子が良い時のレースは、どんなライダーも練習時より、かなりスピードがUPします。なので、練習時よりも、フロントの沈みを2割、リアの沈みを1割程度絞ってあげると、バイクが遅れることなく、自分のイメージ通りに、付いてくるはずです。

   

<イメージ>

ダウンヒルは、基本的に下り坂で走ります。その状態でも、前後のバランスが50対50になるようにするためには、リアを柔らかめ、フロントを硬めにしてあげると、キャスター角が安定し、直進性が増し、前転やギャップにつまずく、というようなトラブルが激減します。あとは、その日の体調で、どこまでコーナー速度を上げるか、クイックに走るか?というのをイメージしながら、前後とも絞っていくと良いと思います。

 

という感じです。あまり参考にならないかもしれませんが、今のDHバイクは、恐ろしく進化してるので、セッティングをしっかり学べば、かなりのタイム差につながるはずです。セッティング次第で、転倒やケガが防げたりするし、直線が安定したり、コーナーがクイックに走れたり、雨の日でも、グリップしやすくなったりします。そして、何より忘れていけないのは、バイクのサスストロークよりも体のストローク、懐の方が深いってことです。ハードテールバイクや、ストロークの短いバイクで、バイクの挙動をしっかりと覚え、体の手足のストロークのさせ方、使い方を体得することも、重要です。

 

実際、これまで本格的に15年間DHレース活動を行なってきて、病院送りになるようなケガは、今のところ、一度もありません。骨折もありません。僕の場合、年間の転倒回数は、5回以下って具合です。なので、僕の転倒シーンを見たことある人は、ある意味ラッキーかもしれません(笑)

 

なかなか、すべてのフォーマットを一気に覚えるのは大変だけど、自分で少しずつセッティングを変えながら乗るのもDHバイクの楽しさだと思います!

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