便のお話
昔々、しょっちゅうアメリカ遠征してたころ、アメリカに来て、こっちでの食生活してたら、
「おならが臭くなるよねぇ~」って、会話を何度もしてたのを、今でも鮮明に覚えてます(笑)
ここ数年、いろんな勉強をするようになって、この臭くなる原因が分かりました(笑)
肉類や卵など、動物性たんぱく質を多く含むものを食べると、腸の中で、腐りやすい
そうです。さらには、日本人の腸の長さは、欧米人に比べ、2~3割程度長いそうです。
元々、お肉を食べる習慣がなく農耕民族な日本人ですが、戦後、そんな日本人の
食生活が欧米化し、お肉をたくさん食べるようになりました。
腸が長い、ということは、口から肛門までの距離が長いので、当然食べたものが、
体内に留まる時間が長いことになります。さらに、体温は、36~37度と、生ものが
最も腐りやすい環境です。なので、日本人がお肉を食べると、動物性たんぱく質が、
腸の中で、腐りやすい、ということになります・・・。
腐るとどうなるか?というと、悪臭のおなら、悪臭便の原因となります。そのガスの
成分は、アンモニア、スカトール、インドール、フェノール、ヒスタミン、硫化水素
などなどです。フェノールやインドールは、第一級の発癌物質でもあります。
で、硫化水素は、最近、自殺問題で何かと世間を騒がしている物質です。
硫化水素は、免疫力を低下させ、アンモニアは肝臓に負担をかけ、ヒスタミンは、
アレルギーの原因だそうです。ちなみに、悪臭便になり出すと、腸内が酸性化
するので、善玉菌が一気に減ります。そうすると腸の働きが、ダウンします。
自衛隊に入隊すると、まず自分の健康管理のお勉強をするそうです。精鋭部隊の
訓練なんかは、映画さながらのサバイバル訓練もするわけですが、その中で、
自分の健康状態をチェックするのが、"便"ってわけです。
"便"って面白いですよね(笑)体からの"小さな便り"と"大きな便り"、便は、
健康状態を知らせてくれる体からの便りなんですね^^
で、どんな便が悪いか、というと
・臭い
・切れが悪い
・茶褐色や黒っぽい
・紙に引っ付く
・便器が汚れる
・水に沈む
だそうです。逆に良い便は、
・臭わない
・切れが良い
・紙がいらないほど、お尻が汚れない
・便器にこびりつかない
・水に浮く
・黄色いバナナのような色
・親指と人差し指でリングを作ったサイズくらい太い
だそうです。
今、凄い勢いで、消化器系の癌になる人が増えているそうです。
"癌"という漢字をばらすと、品を山ほど食べるから病になる。便も癌も、漢字って
面白いですよね。
良い便にするには、まず水をしっかり飲むこと。(僕、この時期、1日で4~5l近く飲んでます)
食物繊維(といっても、たくさん種類がある)をしっかり摂ること、たんぱく質は、
動物性ではなく、植物性を摂ること、などなどです。大便は、一日三回が基本だそうで、
一日一回だけでは、便秘らしいです・・・。
仕事柄、病気の方とお会いする機会が結構多いですが、まずは、食生活、そして
生活習慣を変えましょう!というお話をよくします。
便のお話、ひょっとしたら、小学校とか中学校で習ったのかも、しれませんが、あまり
勉強しなかった僕の脳の中には、上記のデータはインプットされてませんでした(笑)
こんな基本中の基本、しっかり食育や保健の中で、教えて欲しいですよね^^
若い世代は、"自分は大丈夫!絶対に癌や糖尿にはならない!"って自信持っている
人が多いですが、病気ならないためにも、普段から少しずつでも良いので、体の
お手入れしないとですね!